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通販の到着のご連絡、ありがとうございます。
お楽しみ下されば幸いです!
明日から一週間実家に帰りますので、通販は入金の確認までしかできなくなります。
ご承知の上お申し込み下さい。
(熱雷アンビュランスがほんとに手元分なくなりそうです、リブさんにはまだあるのかしら……)
*
平和島先生×高校生の折原くん、一学期の終業式。
若い折原くんが一生懸命なのが美味しいと思うんです。
(続くかなぁ……)
*
お楽しみ下されば幸いです!
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ご承知の上お申し込み下さい。
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平和島先生×高校生の折原くん、一学期の終業式。
若い折原くんが一生懸命なのが美味しいと思うんです。
(続くかなぁ……)
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止めてくれる神さまがいるなら早く俺を止めて欲しい。放課後の、他に誰もいない教室なんてできすぎたシチュエーションは与えてくれなくて良かった。心臓が早鐘を鳴らす。いくら図太い神経をしている自分でもこんな状況に追い込まれて平然とはしていられない。
何か、したいわけでこうなったのではないのだ。彼が自分を呼んだわけでもなくて、単に鉢合わせただけだ。もちろん、自分は彼を捕まえようと思って居残っていたけれども。それでもそんな思うように捕まりに来る先生のことが分からなかった。
二人きりの教室、差し込む夕日。
誰がどう見ても、好いている相手とのシチュエーションには最適な場所で。
「折原ァ、手前もとっとと帰れよ」
教卓で足をぶらぶらとさせている俺はいつも通り生意気な生徒を装えているだろうか。
夏は半袖のワイシャツを着て、暑いのに黒いカーディガンを羽織っている。明日から夏休みだから、堂々と先生に会えなくなる。昨日まで日常的に彼の背中を追いかけていたのに、それもできなくなる。それが苛立つ。だから、今日は未だ変えることが出来ない。
生意気で何を考えているか分からない生徒が、ただ一途にほしいのは先生のことだけなんだと、いったい彼はいつ気付くのだろうか。いまはただ、放課後の、本来生徒が残ってはいけない時間にまだ教室で、上履きのまま彼を待ち構えていた俺に、一歩一歩近づいてくるだけだろう。
(何の気もないのに)
悔しかった。
生徒はもう下校しなくてはいけない時間だったから、単に残っていた生徒を追い出しに来た数学教師が。いつも乱暴な口ぶりでグラフを書く手が。先生と生徒という線引き以上を越えないこと。
教卓に座っているお陰で、すこし俺の目の前で立ち止まる先生の視線が低かった。思わず手を伸ばして首に腕を回す。先生は少し驚いた顔をしたけれども、俺の行動を止めることはなかった。
「ねえ平和島先生、俺と援交してよ?」
もちろん、これまでそんなことはしたことがなかった。同い年の友人の中にはもう「はじめて」を済ませた者がいるというのは聞き及んでいたが、俺はそれをあげる相手にたまたま未だ巡り会っていないだけだ。あるいは、目の前にいる先生がそうなってくれたらいいと思っているだけだ。
夏休みに入る直前の終業式の注意で、通り一遍に援助交際なんてするな、と言われたことをそのまま逆らってやっただけだった。俺だって、知らない男に金を貰ったからと言って股を開きたくなんかない。
抱きついたついでに額を寄せて、先生の傍でなるべく自分の知らない笑顔を作った。どう見えているかなんて知ったことではない。不細工ではなければいいと思った。やっていることと裏腹に心臓がとても痛かった。
「馬鹿、俺は金ねぇから無理だっての」
そんなことを言って、子供だからと言って突き放すところが好きじゃない。
そんなことを言うのに、意図を量るように覗き込むやさしい目は、たぶん、好き。
「じゃあ、ただでいいから、俺を抱いてよ」
すり寄せた頬は拒絶されなかった。あたたかな血が通っていた。言っていることだけは一人前の俺が、この先どう振る舞えばいいか分からない。先生の目が見た事がないくらい近かった。頼むから頬の色は変わっていないで欲しかった。
不意に至近距離で先生の表情が変わった。わらった、と思った途端、唇が触れた。ような気がしたけれども、はじめてのキスは、それどころではなかった。
やっぱり、はじめてなんて、彼にしかあげたくない。
動揺したまま。こういうときどうすればいいのだろうか。
「誘い方を覚えてきたら、構ってやる」
そんなことだけ言って、先生は教卓から俺を下ろす。軽々持ち上げる手が、体が近い。煙草の匂いがした。期待させるのかさせないのか、はっきりしてほしいのだけれども。今の自分は、そんなことより、目の前の彼を必死で見上げるしかできなかった。
何か、したいわけでこうなったのではないのだ。彼が自分を呼んだわけでもなくて、単に鉢合わせただけだ。もちろん、自分は彼を捕まえようと思って居残っていたけれども。それでもそんな思うように捕まりに来る先生のことが分からなかった。
二人きりの教室、差し込む夕日。
誰がどう見ても、好いている相手とのシチュエーションには最適な場所で。
「折原ァ、手前もとっとと帰れよ」
教卓で足をぶらぶらとさせている俺はいつも通り生意気な生徒を装えているだろうか。
夏は半袖のワイシャツを着て、暑いのに黒いカーディガンを羽織っている。明日から夏休みだから、堂々と先生に会えなくなる。昨日まで日常的に彼の背中を追いかけていたのに、それもできなくなる。それが苛立つ。だから、今日は未だ変えることが出来ない。
生意気で何を考えているか分からない生徒が、ただ一途にほしいのは先生のことだけなんだと、いったい彼はいつ気付くのだろうか。いまはただ、放課後の、本来生徒が残ってはいけない時間にまだ教室で、上履きのまま彼を待ち構えていた俺に、一歩一歩近づいてくるだけだろう。
(何の気もないのに)
悔しかった。
生徒はもう下校しなくてはいけない時間だったから、単に残っていた生徒を追い出しに来た数学教師が。いつも乱暴な口ぶりでグラフを書く手が。先生と生徒という線引き以上を越えないこと。
教卓に座っているお陰で、すこし俺の目の前で立ち止まる先生の視線が低かった。思わず手を伸ばして首に腕を回す。先生は少し驚いた顔をしたけれども、俺の行動を止めることはなかった。
「ねえ平和島先生、俺と援交してよ?」
もちろん、これまでそんなことはしたことがなかった。同い年の友人の中にはもう「はじめて」を済ませた者がいるというのは聞き及んでいたが、俺はそれをあげる相手にたまたま未だ巡り会っていないだけだ。あるいは、目の前にいる先生がそうなってくれたらいいと思っているだけだ。
夏休みに入る直前の終業式の注意で、通り一遍に援助交際なんてするな、と言われたことをそのまま逆らってやっただけだった。俺だって、知らない男に金を貰ったからと言って股を開きたくなんかない。
抱きついたついでに額を寄せて、先生の傍でなるべく自分の知らない笑顔を作った。どう見えているかなんて知ったことではない。不細工ではなければいいと思った。やっていることと裏腹に心臓がとても痛かった。
「馬鹿、俺は金ねぇから無理だっての」
そんなことを言って、子供だからと言って突き放すところが好きじゃない。
そんなことを言うのに、意図を量るように覗き込むやさしい目は、たぶん、好き。
「じゃあ、ただでいいから、俺を抱いてよ」
すり寄せた頬は拒絶されなかった。あたたかな血が通っていた。言っていることだけは一人前の俺が、この先どう振る舞えばいいか分からない。先生の目が見た事がないくらい近かった。頼むから頬の色は変わっていないで欲しかった。
不意に至近距離で先生の表情が変わった。わらった、と思った途端、唇が触れた。ような気がしたけれども、はじめてのキスは、それどころではなかった。
やっぱり、はじめてなんて、彼にしかあげたくない。
動揺したまま。こういうときどうすればいいのだろうか。
「誘い方を覚えてきたら、構ってやる」
そんなことだけ言って、先生は教卓から俺を下ろす。軽々持ち上げる手が、体が近い。煙草の匂いがした。期待させるのかさせないのか、はっきりしてほしいのだけれども。今の自分は、そんなことより、目の前の彼を必死で見上げるしかできなかった。
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